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今日のひとこと(N.O)

法隆寺は、飛鳥時代に建立され創建1300年、昭和に解体修理が行われた。
手がけられたのは代々法隆寺に仕える宮大工の西岡常一氏。その後、棟梁として法輪寺の三重塔や薬師寺の再建にも携わられた。
この西岡氏を知るきっかけは、ある経営者が座右の書としている著書「木のいのち 木のこころ」を知ったこと。そこで関心を持った。
著者は、法隆寺を建てた飛鳥の工人の技術を継承し、伝承を遂げ”最後の宮大工”であった名匠。
法隆寺の大工には代々伝わる口伝があり、自分で直接現地の山に行き、1本1本環境による木の癖を見極めて山を買うことや、東西南北に育った木の方位のままに使うことが特性をいかすことであるなど、異なる分野でも役立つと思われる考えや知恵がある。
西岡氏のものづくりへの執念に引き込まれるとともに、檜の生命力のすごさを知り、改めて飛鳥建築の法隆寺をじっくり拝観したいと強く思う。

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