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e-Taxによる確定申告が増えています
税理士法人山下会計事務所の小田と申します。
今回は、e-Taxによる所得税確定申告の概要についてお話いたします。
このe-Taxとは、所得税の確定申告や法人税の確定申告などの国税、その他諸手続きをインターネットを利用して電子的に行うことのできる国税電子申告・納税システムのことです。
e-Taxを利用して申告書を提出した人が年々増加しており、2021年分は確定申告会場で申告書を作成し提出した人を上回っており、特にスマホで申告した人が著しく増加しているようです。
利用者が増加している背景としてe-Taxのメリットには次が挙げられます。
・確定申告時期はメンテナンス時間を除き全日24時間利用可能。
・還付申告をe-Taxで行う場合、書面で提出するよりも早く還付されます。
・不動産所得や事業所得などの青色申告者は一定の条件を満たせば、65万円の青色申告特別控除の適用を受けられます。(書面提出は55万円控除)
・給与の源泉徴収票や生命保険料控除証明書など提出または提示が省略できます。
ただし、原則法定申告期限より5年間保存しなければいけません。
次に、e-Taxで所得税確定申告を行うまでの流れは次のようになります。
① 利用者識別番号を取得する
利用者識別番号(半角16桁の番号)をPCやスマホ、書面などで取得します。
② 電子証明書を取得する
マイナンバーカードや利用する電子証明書がICカードに組み込まれている場合は、別途ICカードリーダライタ及びそれを使用するためのデバイスドライバが必要です。
③ 手続きを行うソフト・コーナーを選ぶ
PCで申告する場合は「e-Taxソフト」が必要です。
PC、スマホともに「確定申告書作成コーナー」を利用し申告します。
④ 申告・申請データを作成・送信する
電子証明書を登録し申告・申請データの作成、電子署名を行い、申告データを送信します。忘れずにデータを保存するようにしましょう。
⑤ 送信結果を確認する
申告データ送信後に受信通知がメッセージボックスに格納されます。
最後に、便利な機能や今後予定されている機能には次が挙げられます。
・確定申告書作成コーナーで給与所得を入力する際に源泉徴収票をスマホで撮影することで自動入力することができます。
・申告書データを保存しておくことで、翌年の申告書データ作成時に利用できます。
・2023年1月から青色申告決算書・収支内訳書がスマホで作成、送信が可能になる予定です。
今後スマホで利用できる申告・申請手続きの範囲が広がれば、さらにe-Taxの利用者が増えることでしょう。
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カテゴリ:確定申告