「思考からの逃走」岡嶋裕史著を読んでいます。

こんにちは。山下会計事務所の東坂です。

今事務所では、クラウド会計ソフトを使用されるお客様が増えてきています。クラウド会計ソフトは、AIによる自動仕訳機能を搭載していて、インターネットバンキングや各種クレジットカード情報やレジの情報と連携して、自動で仕訳が生成されます。データの蓄積が進めば、だんだん賢くなっていきます。取引について1回1回仕訳を入力する手間が省け、入力ミスの削減にもつながっていきます。

単純な作業はＡＩに任せて、付加価値の高い仕事を人が行っていけますねという話ですが、今読んでいる「思考からの逃走」という本には、そうではない内容が書かれています。

「創造的な仕事は意思決定を多分に伴い、責任を伴う疲れる作業だ。高度な意思決定はＡＩが行い、それを実現するための現業的作業を人間が担うという社会が、そう遠くない未来に現出する可能性がある。」

確かに、考えることは疲れます。何時にどこに行こうとすると乗換案内のサイトを見れば結果がでてきますし、著者の勤務する大学では、学生から「就職先を決めてください」とよく言われたそうです。

クラウド会計しかり「人間の歴史とは、面倒なことを「外部化」する歴史でもある。」と著者は言います。最後に残った意思決定の外部化がＡＩで行われていきすすんでいくのでしょう。

そのほうが、間違いが少ないように思いますが、人間は失敗したり、間違いまくるので面白いとも言えるのではないでしょうか。

まだ、本を読んでいる途中ですが、AIに意思決定を任せていく社会に、今後どのような考えを持っておけばいいのか考えながら読んでいきます。