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休めない企業風土と経営者の関係

こんにちは。税理士法人山下会計事務所の山田です。

体調を崩してしまったときや、崩しそうなとき、悪くなる前に休んで回復に努めた方がいいのは分かっているのに、無理をして出勤してしまうことが多いのはどうしてでしょうか。今日はこの点についてお話ししたいと思います。

業務の量や、本人の責任感など、理由はいくつもありますが、それらの根底にあるのは企業風土(あるいは組織風土)です。今から2年前になりますが、BIGLOBEさんが行ったアンケート調査では、有給休暇を取得しづらい理由は、「職場の空気」が最多で、特に20代は周囲に気を遣うといった結果となったそうです。いかにも日本人らしいですね。
そして、2番目は、「自分が休むと同僚が多く働くことになるから」、3番目は「上司・同僚が有給休暇を取らないから」というもので、これらも周りの目を気にしてしまう国民性の現れかもしれません。
ちなみに、同調査で、上司や部下・同僚が有給休暇を取るときに感じることを聞いたところ、「有給休暇を取れるならどんどん取った方がよい」、「自分も有給休暇を取りたい」、「特に感じることはない(イライラすることはない)」といった回答が上位を占め、かなり寛容である結果が出ていますので、実際はあまり気を遣いすぎなくてよいのかもしれません。

自分が休んだ場合に同僚にしわ寄せが及ぶというのがもし事実であっても、そのような状況を作っているのは、職場の空気(企業風土)に他なりません。ではこの「職場の空気」を作っているのは誰でしょうか。いうまでもなく経営者の皆さんですね。そしてその空気を変えることができるのも経営者です。
健康経営を推進させる企業の認定制度について紹介したことがありますが、そういった各地の制度は、経済産業省が行っている「健康経営銘柄」の選定・表彰制度の影響を受けており、この経済産業省の制度では、経営者によるリーダーシップを評価の最重要ポイントとしています。結局はトップたる経営者がその気にならなければ、あまり意味がないと考えられているようです。

では、企業風土を変えていくにはどうすればよいでしょうか。会社の環境が千差万別なのでハウツー的に紹介するのは難しいですが、次回、重要ポイントを2点に絞ってご紹介したいと思います。



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カテゴリ:福利厚生